犬の笑顔はアハー

呑んだり食べたり見たり聴いたり読んだり思ったり

旅の思い出 2014早春 3

 宿に着き、まず部屋でお茶を飲んだ.。宿まで乗せていただいた車から、いくつかのお茶畑が見えた。静岡で飲むお茶は美味しい。

 18時頃お風呂に行った。良いお湯だった。シャワーとカランの水圧がちょっと弱いなと思ったが、最初から最後まで私一人だったのでのんびり入って、部屋にもどったら19時になっていた。

シャワーの水圧の事を夫に言ったら、男湯はそんな事なかったという。男湯にはグラマーなカッパの像があったそうだ。

 

 19時半に食事処で夕食。襖で隔てた隣の部屋からは年配のご夫婦らしい声が聞こえてきた。私達より早い時間の夕食だったようで、間もなく部屋にひきとられた。

 猪鍋が食べられる、という理由でこの宿を選んだのである。温泉宿でこういうちゃんとした鍋は初めてでうれしい。

f:id:shippo4:20140228194708j:plain

f:id:shippo4:20140228194700j:plain

野菜もたっぷり。

 

 前菜と一緒にセッティングされていた食前酒の赤ワインで乾杯し、次はビールを注文。スーパードライだった。

ビールの後は日本酒。夫が「日本酒はどんなのがありますか?」と尋ねたところ、

「冷酒と燗酒があります。」と、配膳係の年配の仲居さん。

夫「冷酒ってどんなのが?」

仲居さん「甘口、中辛、辛口です。」

夫「・・・・・・じゃあ、中辛で。」

と、まるでカレーの好みについての会話のようだった。ううむ。

そして運ばれてきたお酒は 掛川城 本醸造

お、地酒ですか、とラベルをみたら岡山県。ううむ。

 静岡には美味しいお酒いっぱいあるのにね。なんで岡山なんだろう。宿の人が岡山出身とか、縁のある人なのかな。掛川城は普通においしかったけど。

 

色々と二人で話しているうちに、今までの経験の中で、料理の美味しい宿であっても日本酒の品ぞろえが残念なところが多いよね、という話題に行きついた。高級なお酒を置いてほしいわけではない。せっかくの旅なのだから、その土地の地酒が呑みたいだけだ。銘柄は1つでもかまわない。本醸造、純米、できたら純米吟醸とか大吟醸、そろえてくれれば。もちろん複数の銘柄があるのも歓迎だ。地元の素材を使った料理を自慢にしている宿ならなおさら、美味しい地酒があると、料理もより美味しくいただけると思う。お酒の事がわからないなら出入りの酒屋さんなり、酒好きの友人知人なり、専門家なり、外部の人に相談すればいいと思う。

 

などと熱く語り合いながらも旅晩酌は進んだ。

f:id:shippo4:20140228195828j:plain

さて、猪鍋。ここのは生卵をつけて食べるすき焼きタイプ。初めてだ。

肝心の猪肉は、とてもお行儀の良い味。卵をつけて食べたから、というのもあるのかな。夫は、もう少し野蛮で獣っぽい味の方が好みのようだが、私も夫の気持ちはわかるが、充分美味しゅうございました。野菜がどっちゃりなのがよかった。

f:id:shippo4:20140228202839j:plain

 きれいに完食して、おなかいっぱいになって部屋にもどった。

 

テレビを見たり、貸切風呂に入ったり、読書したり、だらだらして就寝。