百歳を祝う、7月の新潟旅 1
新潟に行ってきた。
夫が一人旅で北海道に行くというので、じゃあ私はその間に新潟に行くよ、となったのだ。
新潟県は父の故郷で、叔父夫婦と暮らしている祖母が5月に百歳になった。その祖母に会いに行くのが目的である。プラスαで飲み食いも少しばかり楽しもうと二泊三日、ゆるめの計画を立てて旅に臨んだ。
初日。
夫は7時過ぎ、先に家を出た。朝食はお弁当を買って食べるというので家で味噌汁だけ口にして行った。私もその予定だったが、時間があったので、あり物のごはんと納豆で腹ごしらえして7時半過ぎに家を出た。今にも雨が降り出しそうな空の色で、電車に乗っているうちにザーッと降ってきた。
前もってお土産を買うのを忘れていたので、早めに東京駅に行き、ゆっくり買い物をした。
船橋屋のくずもちと東京駅の駅舎をかたどったチョコレート。
9時12分東京発、10時49分新潟着。近いなあ。天気は明るい曇り空だ。
ロッカーに荷物を預けてから、駅ビルCoCoLo内の 天地豊作 で、早めの昼ごはん。
こしひかりビールと、にぎり飯・山のけんちん汁セットを注文。にぎり飯は、梅・鮭・昆布・青唐辛子味噌・ふき味噌、の中から具を選べて2個なら720円、3個なら780円。鮭と青唐辛子味噌の2個を選んだ。この店は魚沼産の食材を売りにしているみたいだ。
こしひかりビールが美味しい。エチゴビールの商品だって。
ぽん酒館に行ってみる事にした。だいぶ前に越後湯沢のぽん酒館には行った事があったけど、新潟市にあるのを知らなかった。駅内に看板広告が出ていて知ったのだった。
こんなおじさんがいたが
なかなかステキな店内である。日本酒だけでなく、地ビール、醤油、酒器、お菓子、食品色々が所狭しと並んでいる。バクダンおにぎりや糀ドリンクを売っているカウンターもある。もちろん試飲コーナーも。500円で5種類の利き酒ができるのだ。やってみようかな、と思ったが夜に呑みに行くので自重した。
ブラウニーを試食したらとても美味しかったので、帰りに買おう。
街に出ると、マツケンの歓迎をうけた。
まずホテルの場所を確認しておこうと歩きだした。前回美味しいカツ丼を食べた グリルかんだ のすぐそばにあった。
夕方までは特に予定を立てていなかったので、観光案内所でもらった地図にある、比較的近い敦井美術館に行ってみる事にした。
私は地図が読めない方向音痴である。あれー、このあたりなんだけどなあ、とぐるぐる歩き回ったのだが美術館にたどりつけない。まあ、どうしても行きたいわけではなかったので、飲み屋街を散策してから駅ビルにもどり、本屋をぶらついた。
落合博満の映画本が目に留まり、『ミレニアム』についての章を立ち読みしてから、ソフトクリーム休憩。新潟産の生乳を使用しているそうだ。牛乳の味が濃くて美味しい。
(家にもどってから敦井美術館を調べたら、私が行った日は展示物の入れ替え時期にあたり、開いてなかったようだ。)
16時頃ホテルに行きチェックイン。16時40分頃ホテルを出て、案山子 という飲み屋をめざした。古町の方にあるのだが、歩いて行くぞ。
萬代橋をてくてく渡っていた時、川沿いに謎の建造物?が見えた。帰りにチェックしてみよう。
目印にしていたイトーヨーカドーまでは迷わず行けた。その後は少しだけウロウロしたけれど、無事に 案山子 着。
カウンターに男性客が一人いただけだった。平日の、まだ17時過ぎだものね。
本日のおすすめ酒、に睦奥八仙があって、うっかりそれを注文しそうになったが、いやいやここは新潟、睦奥八仙は青森じゃん!と気が付いて鶴齢 特別純米 爽醇 を注文。基本は大徳利で出すようだが、私が一人だからか「小徳利にしますか?」と聞いてくれた。
夏らしい爽やかな味で美味しい。
お通し
モツ煮
なんとなく中華っぽい味がする。しょうがとにんにく、そしてほんのりピリ辛。人気だというのが納得の美味しさ。
栃尾揚げも注文。「納豆が入っても大丈夫ですか?」と聞いてくれる。
納豆は大好きだ。出てきた厚ぼったい油揚げの間にはネギと納豆がはさまっていた。もちろん美味。
鶴の友 本醸造 を注文。本醸造って特撰の事かな。これも小徳利で。本当は純米が好きだけど、鶴の友は何でも美味しいからな。
水が欲しいなと思い、カウンター内で働く店主とパート?の女性を見ると忙しそう。カウンターにはポットが置いてあって、焼酎用のお湯かと思っていたが、よく見ると表面が汗をかいている。冷たい水が入っているようだ。テーブル席にもそれぞれ同じようなポットが置いてある。女性店員さんに、「このお水飲んでもいいですか?」と聞いたら「はい」と答えたのでコップをもらってぐびぐび飲む。お酒を呑むときは水を飲みましょう、の旨がちゃんと書いてあった。
私が入店した時に小アジの南蛮漬けを作っていたようで、いい香りがしていた。それを注文。「まだ味がしみてないと思いますけど・・・」と店主は言ったが、いいですよ、と私。
私より先にいたお客さんは早い段階で帰ってしまっていたので客は私一人だった。終盤になって「鶴齢の特別純米はどうでしたか?」と店主が話しかけてきたので、上記の感想とともに、夏酒が色々出てきて楽しいですよね、などと話す。20年ほど前に廃線になった蒲原鉄道についてもちょっと話したり。
ほど良く軽く酔っぱらたのに、まだ明るい。18時半前である。
ごちそうさま、と店を出て、いきなり反対方向に歩き出してしまったが、すぐに気付いて正しい道にもどったあたり、たいして酔ってないな。
イトーヨーカドー。なつかしいマークだな。これはドアノブ。
屋根の上についているマークはセブン&アイだったけれど。
萬代橋を渡りながら、行きがけに見た謎の建造物に再び目がとまり、近くに行ってみた。
竹で出来た美術作品だった。牡蠣殻がたくさんぶらさがっていて、きれいな音をたてていた。
表通りから一本入った、初めての道を通って駅ビルに行き、夜食にみたらし団子の2本パックを買った。飲むかわからないけれど、SAPPORO風味爽快ニシテ という新潟限定ビイルと塩わさびというおかきも購入。(結局この日は飲まなかった)
ローソンで朝食用に、納豆巻きとネギの味噌汁を購入し、20時15分ホテル着。
お団子2本はちょっと多かったが、がんばって食べた。
0時頃就寝。