犬の笑顔はアハー

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旅の思い出 2014早春 4

 起床して朝風呂に。

朝になると男湯と女湯が入れ替わっていて、脱衣所もお風呂場も前夜の女湯より広かった。グラマーなカッパさんを眺めながらお湯につかり、部屋に戻った。

先に戻っていた夫、「シャワーの水圧弱いね。」

元男湯では何も感じなかったから忘れてた。

 

 食事処に行くと、私達を含めて客は3組だとわかった。食事がこれからなのは私達だけで、2組分食べ終わった跡があった。来る時に階段ですれ違った、小さな男の子を2人連れている若いご夫婦と、結局一度も姿を見ていない年配のご夫婦。

 やや広い部屋で、二人だけの朝食は静かだったが、外からは鳥の声がしていて風情があるし、食事は上品な味付けでとても美味しくいただいた。おかずが沢山あったので、ごはんもおかわり。茶碗のごはんがなくなる頃になると、ごはん番?の仲居さんがサッと近づいてきておかわりを促す。お茶も出してくれる。お仕事とはいえ、親くらいの歳であろう高齢女性をずっと立たせて、あれこれやってもらうのはちょっと心苦しかった。

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これに、アサリの味噌汁がついた。

 

 

 チェックインの時に女将さんに勧められた龍尾神社の梅まつり、チェックアウトの時にも重ねて強く勧められたので、行ってみる事にした。

 f:id:shippo4:20140301101534j:plain 宿の看板犬

 

 

 龍尾(たつお)神社というバス停がある、と聞いていたのだが、あるバス亭を通り過ぎた瞬間に神社の看板があった事に気づき、あわてて次で下車した。バス停の名前が変わっていたのか、女将さんのかんちがいだったのか、とにかく気づいてよかった。神社に近づくにつれ車が増えて、交通整理の人が誘導していた。ここの梅はそんなに有名なのか。

 地元のお茶を売る特設テントや原木シイタケ等を販売している人達がいて賑やかな中、入園チケット(500円)を買い、梅園に入った。

 亀戸天神や湯島天神みたいに境内に植わった梅を見るのだと思っていたが、そうではなく、山が梅園なのである。小さな山の片側全面に梅が植わっているようなイメージ。正しいかわからないが。とにかく梅の木がたっぷりぎっしり。しかも満開。

もともと、帰りに熱海の梅園に行こうとしていたのだが、ここの梅があまりに見事だったので、熱海に行くのは今回はやめた。

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 2人それぞれ、写真を撮りまくっていたのだが、夫のデジカメの電池が残り少なくなってしまったという。旅行前に充電しなかったらしい。しかたなく携帯電話(ガラケー)で撮影していた。ダメじゃーん、私はちゃんとフル充電してきたもんね、と写真を撮っていたら、なんという事であろうか、私のデジカメの電池もヤバいマークが点滅を始めてしまった。なんで?

私の携帯電話(ガラケー)のカメラ機能はしょぼいので綺麗な写真を撮る事はできない。

この旅の終わりまでカメラをもたせるために、この先は自重しながら撮る事にした。

(帰ってからわかった事だが、電池がなくなりそうになったのは、ただの撮り過ぎ。)

 

 梅をたっぷり堪能した後、特設テントのお茶売り場でふるまってくれていたお茶をいただき(とても美味しかった。)、花粉症に効果があるという紅ふうき茶を買った。夫が花粉症なのである。この旅でもマスク着用だったため、かぐわしい梅の香りも、ストレートに楽しめなかったであろう。

 

  徒歩で掛川城の近くまで行ってから、昼食をとる店をさがした。何件かあった飲食店の中から選んだのはうどん屋さん。桜海老のかき揚げうどんでもあったらいいなあ、と入ったら残念、メニューに揚げ物はなかった。

「じゃあ、俺は味噌煮込みうどんにする。」

「私は田舎うどん。」

キリン一番搾りを飲みながらうどんを待った。気温が高かったのでビールが美味しい。

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濃いめの味だったのでビールがもっと欲しくなったががまんした。

 

 

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 掛川城天守閣の階段はきつかった。天守閣にたどり着くまでも、中に入ってからも。

特に中の階段は角度が急だし段差がとても広くて、降りる時が怖かった。

 

 何本も桜の木が植わっていたので、季節になるときれいだろうな。

 

 離れになっている御殿も見学。城主の公邸兼役所でもあった建物である。

「500円払うからここで昼寝させてくれないかな。」と、景観の良い座敷での夫の台詞には私もうなずいた。

 

  城を出た所にある売店でお土産を見たけれど、これだというものがなかったので、とりあえず抹茶ソフトクリームを食べた。やはり旅のおやつはソフトクリームだな。

 

 掛川駅の売店でお土産を購入。17時過ぎに東京に着く新幹線に乗って、夜は都内で呑む事に。久しぶりに四ツ谷の おかげさん に行きたかったが、予約してなかったので、東京駅で夫が電話してみた。やはりもういっぱいだった。

 もうひとつの選択肢、神田の 新八 に決めた。

 

 夫はたまに行っている新八。、私はもう随分前に何回か連れてきてもらったが、10年位前の事かもしれない。あの頃はまだ、神亀の燗の美味しさがよくわからなかったなあ。

まずはオーガスビールで乾杯。あん肝、鱈の白子天ぷら、ゆりねコロッケを注文。

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ゆりねコロッケがとても美味しかった。

 

  この晩呑んだ日本酒。酒量の割合は夫7私3くらいかな。6・4かもしれない。

・英勲 やどりぎ 純米吟醸

・昇龍 蓬莱 雄町60 特別純米

・隆 雄町 特別純米 (燗)

奥播磨 山廃純米 (燗)

大七 純米 きもと (燗)

神亀 真穂人 (燗)

神亀 ひやおろし2006by (燗) ×2

水をください、と言ったら出てきたのは 鯉川 の仕込み水。

 

さっぱりしたものが食べたくなって、みつばのお浸し、冷奴、夫用になめろう

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こういうお浸しがきちんと美味しいのがうれしい。

 

やっぱりポテトサラダも食べたいよね、と注文したら変わったのが出てきた。

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4種類のジャガイモが入っている。写真右側の黄色いのもそのひとつ。紫のジャガイモも中に潜んでいた。

燻製盛り合わせ(たらこ、牡蠣、ささみ)とサケのおにぎりもいただいて、夫の贅沢な誕生会は幕を閉じたのだった。

 

 帰宅すると、秋田のエミちゃんから

「2人で食べてね。」

と、プレゼントの詰め合わせが届いていた。卵の燻製、カステラ、フィナンシェ、ハート型のチョコレートケーキ。最近お気に入りの卵屋さんで買ってくれたらしい。

せっかくなので、紅茶を入れてチョコレートケーキをいただいた。2次会である。

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 美味しくて楽しい、三日間だった。

 

 帰ってから数日間、夫の花粉症がひどくて鼻水が止まらなくなった。マスクをしていたとはいえ、2日目3日目はほぼ1日中、屋外にいたからなあ。

あまりに気の毒なので、高級ティッシュの『鼻セレブ』を進呈した。