お花見 市川界隈にて
4月1日、市川市の里見公園にお花見に行ってきた。簡単なお弁当とピクニックシートを持って。
京成線の国府台駅で降りて公園まで歩く。公園の近くにある病院には時々行っているので、いつもの道(車がビュンビュン通る)で行くつもりの私だったが、
「川沿いを行こうよ。」
という夫の提案により江戸川沿いを歩く事にした。
対岸の小岩側の川沿いは何度も歩いた事があるけれど、市川側を歩くのは初めてだ。
気持ちいいね、と土手から景色を眺めていたら、制服を着た女子高生の団体が2列にきちんと並んでやって来た。かなりの人数で100人程いただろうか。これでもか、というくらい長い列だった。
茫然と見送った後、同じ方向に向かっているとはいえ、女子高生の後をついて行くのもなんなので、土手から川側に降りて歩いた。
里見公園は大正末期から昭和の初期にかけて 里見八景園 という遊園地だったそうだ。
東京から来るお客達は渡し船で江戸川を渡ってきたという。園内に移築されている北原白秋の旧居『紫烟草舎』の中に当時の写真がたくさん展示してあって興味深い。
この辺が当時の船着き場かな?
公園に入る前に大通りに出て、コンビニで500mlのビールを2缶と、紙コップを購入。さあ、やるぜ!お花見!!
平日とはいえ、かなり混んでいた。子供は春休みだものね。入口正面の広場はもうすでに人がいっぱいでスペースがなかった。しかし、奥の方に静かで開けた場所がある事を私は知っていた。桜の本数こそ少ないけれど、のんびりするにはこっちの方がいいのさ、と迷わずそこを目指した。
そこそこ人はいたが、スペースはたっぷりあった。居心地の良さそうな芝生部分はもう埋まっていたので、土の上にシートを広げた。
まずはビールで乾杯。ちょっとぬるくなってた。でも屋外の昼ビールは美味しい。
奥の方に、さきほど見かけた女子高生達がいた。
最初はおとなしめに広場の向こう半分だけで遊んでいたのだが、だんだんこちら側に進出してきた。『だるまさんがころんだ』『かごめかごめ』『はないちもんめ』等をしている。走り回る娘も結構いて、まるで小学校の休み時間の校庭のよう。良く見ると、スカートをぬいで短パン(体操服の。今の子はブルマーじゃないんだよね、いいなあ。)になってる娘達まで現れた。上は制服のままの短パン少女達が全力で走り回る中、ビールを飲みながらお弁当をつまむ私達。
家にあるものをかきあつめて作った簡単弁当。ニラ入り卵焼き、じゃがいもにんじん玉ネギウインナーを茹でて塩コショウしたやつ、厚揚げ長ネギしらたき炒め煮(前夜の残り)、ゆかりごはんの海苔巻。
お弁当を木綿の風呂敷で包んでいったのだが、屋外でシートの上で食べる時は風呂敷がテーブルクロスみたいになっていいもんだな、と今回初めて気づいた。今まではハンカチ等で包んでいたが、これからは風呂敷にしよう。
桜の下で遊ぶ女子高生を楽しく観察しながらご飯を食べているうちに、ビールがなくなってしまった。うーん、もうちょっと飲みたいなあ、というところで、夫に仕事の電話がかかってきた。すぐ終わるかと思っていたが、なかなか終わりそうにないので、トイレに行った。ついでに公園の売店でビールを調達するかな、と財布を持って出かけた。
売店のビールは350mlで350円。むむ、高い。コンビニまで行っちゃおうか、でも行くのに5分位かかるしな、と悩んだ末にビールはやめて戻った。どうせ帰りは飲み屋に行くんだ。飲みすぎはいかん。
やがて、複数のグループに分かれて遊んでいた女子高生達に集合がかかり、全員で集合写真を撮ったり、なんだかんだやった後、再び隊列を組んで彼女達は帰って行った。
お弁当を食べ終えて、シートの下の土の冷たさでお尻も冷えてきたので、私達も片付けて、公園内を散策。
近くに じゅん菜池緑地 という公園もあるので行ってみた。二人とも初めてだ。
大きな池がある。池をぐるりと散策できるようになっていて、こちらの公園もなかなかのものである。
何ていう鴨かな。掛川花鳥園を思い出すなあ。
ずーっと羽を広げっぱなしにしている奴もいる。
お散歩している奴らもいる。
滝廉太郎の『花』を口ずさんでしまう。隅田川じゃないけど。
犬の散歩をしている人も多くいて、スタンダード・プードルを近くで見る事ができてうれしかった。
その後、手児奈霊堂に寄り桜を見てからJR市川駅に行った。
家の最寄駅よりひとつ手前で降りて、何回か入った事のある飲み屋さんへ。1年以上ぶりだったのに、お店の板さんは私達の事をちゃんと憶えていてくれた。
私はエビスの小瓶の後はキリンラガーの中瓶、夫は生ビールの後は枡酒を、それぞれのみながら、大衆酒場らしく豊富なメニューの中から色々いただいた。かつお刺し(夫用)、ねぎぬた、牛肉にんにく炒め、鰯のつみれ汁、カエルのから揚げ、ハツ焼き、カシラ焼き、サケ茶漬け、ずいぶん食べたもんだ。
BGMにかかっているのは昭和の歌謡曲で、独特な雰囲気で良いお店である。
30分も歩けば家に着くのだが、少し遠回りして近所の桜の名所を歩いてから帰宅。